カメラのシャッタースピード、絞り、ISO感度の解説。(オートモードから卒業する初心者向け)

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ども、一応肩書はカメラマン、レタッチャーのアリカワです。

この記事を下書きしたのが2015年夏。現在2016年秋の終わり。下書きのままお蔵入りも勿体無いので一応投稿します。

基本的な話なので、本当の初心者さん以外には役に立たないかも知れません。

デジタル一眼やコンデジ(絞り等をイジれるやつ)を買ったけど使い方が…とか、フィルム一眼を今から始めよう!と思っている方の参考になれば幸いです。

 

今回はカメラの基本をお話します。

シャッタースピード、絞り、ISO感度の話です。(何かおかしなところや疑問点があったらTwitterやメールにてお知らせ下さい)

Pモード(プログラムモード)から卒業してみよう!

初心者の方はカメラに付いてるP(プログラムオートモード)で撮影していることと思います。

オートモードでも素晴らしい写真はいっぱい撮影出来ますが、自分の思っていた感じにならない!って方も多いかも?

そんな方はオートモードを卒業して他のモードにチャレンジ!

今回は、他のサイトやメーカーHPでも説明されていますが、A(絞り優先モード)、T(シャッタースピード優先モード)、M(マニュアルモード)での撮影に役立つかも知れない話です。(A,T,Mなどはメーカーによって呼び方は変わります)

 

カメラはセンサー(フィルム)に光を当てて撮影します。

この光を自分で調節して撮影してみようというのが今回のお話です。。

 

光を調節する3要素

光を調節する要素として、シャッタースピード、絞り、ISO感度があります。

 

シャッタースピードは1/30秒、1/125秒などシャッターが開いている時間のことです。

絞りはf2.8、f16など、レンズから通る光の量のことです。

ISO感度は200、3200など、センサー(フィルム)が受ける光の感度を表しています。

 

この3つの数字を撮影シーンに適切な値に決めて撮影します。

 

それぞれの数字の説明をします。

 

シャッタースピードとは?

シャッタースピードは・・・1/4,1/8,1/15,1/30,1/60,1/125・・・となっており、

1/4と1/8だと光の量が2倍、1/4と1/15だと光の量が4倍異なります。

隣り合う数字同士が光の量が2倍、1/2倍となっています。

分母が大きくなるほど、倍、倍とセンサー(フィルム)に届く光が少なくなっていきます。

数字を早くするとモータースポーツや運動会なんかで手持ちで撮影可能、逆に遅くすると三脚が無いとぶれた写真になったりします。

 

絞りとは?

絞りは・・・2.8、4、5.6、8、11、16・・・となっており、√2ずつ値が大きくなっていきます。

√2ずつ数字が変わっていますが、2.8と4なら光の量は2倍、2.8と5.6なら光の量は4倍となっています。隣り合う数字同士が2倍、1/2倍ということですね。

数字が大きくなるほど、倍、倍とセンサー(フィルム)に届く光が少なくなっていきます。

背景がボケた写真を撮影したい時はこの数字を小さくして下さい。

 

ISO感度とは?

ISO感度は・・・100、200、400、800、1600、3200、6400・・・と倍、倍に大きくなっていきます。

100と200だと光の量が2倍、100と400なら光の量が4倍、と、こちらも隣り合う数字同士が2倍、1/2倍となっています。

数字が大きくなるほど、倍、倍と感度が高くなり、センサー(フィルム)は光をより多く受けることになります。

注意としては、ISO感度の数字を上げる程、夜間など暗い所でも光を多く受けられ撮影が可能になりますが、画像がザラザラになっていきます。

最近のカメラは高感度(6400とか12800とかそれ以上)にも強くなっていますが、個人的には極力1600までに抑えるようにしています。

 

 

という感じでシャッタースピード、絞り、ISO感度の説明をしましたが、まだ分かりにくいと思いますので、続けていきます。

 

撮影は三要素の組み合わせで行う

撮影はこの3つの要素を組み合わせて行います。

例えばシャッタースピード1/125、絞り5.6、ISO感度200という感じです。(この組み合わせだと曇り空の日中の撮影に適した感じです)

 

お気づきでしょうが、この1/125、5.6、200という条件は、他にも組み合わせがあります

上で説明したように、各要素の隣り合う数字は光が2倍、1/2倍です。

これを利用するといくらでも組み合わせが生まれることが分かると思います。

 

同じ光の量でも組み合わせは多数!

例えば、シャッタースピード1/125、絞り5.6、ISO200で撮影する場面で、シャッタースピードを遅くして光の量を倍にして1/60にしてみます。

そうしたら残りの2つの要素で光の量を半分にしなくてはなりませんね。

絞りを変える場合は、光が半分になる絞りが8、ISO感度を変える場合は光が半分になるISO100。

という感じで、組み合わせていきます。

 

この例の1/125、5.6、200の場合だと、

「1/60、8、200」「1/60、5.6、100」が同じ、他にも、「1/250、5.6、400」や「1/8、16、100」など多数の同じ光の量の組み合わせがあります。

 

これらの光の量の組み合わせの場合をEV値という別の言葉で表すこともあるんですが、これは画像だけ貼って説明は省略します。(見たら分かると思いますが、ISO100時のEV値です。同じEV値=同じ光の量です。)

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こんな感じで、自分で3要素を組み合わせて撮影をするのも結構面白いものですよ。

 

Aモードでの撮影が楽しいよ!もちろん他のも!

僕は楽なのでいつもA(絞り優先モード)で撮影してますが、やはりこの考えを頭に入れておくと便利です。

絞り、シャッタースピード、ISOの数字は頭に入れておいて損はないし簡単に覚えられるので是非覚えてみてください。

 

何はともあれ写真は経験かと思ってます。色んな組み合わせを試してみてください。

今はフィルムじゃなくデジタルなのでそんなに練習代も掛かりませんしね。

色んなモード、シャッタースピード、絞りなんかでチャレンジしてみてください。 

 

次の更新(おそらく12月)の時は、これらの数字を組み合わせた時の絵柄の変化を作例とともに書きたいと思います。

(追記:書きました!是非。)

シャッタースピード、絞りを調節したらどんな画像が撮れるかの作例。(初心者向け) – アリカワブログ

その他カメラを選ぶ際に何かしらのきっかけになればと思って書いた記事もよろしくお願いいたします。

キットレンズを最大に活かそう!焦点距離によるレンズの特性を説明!

大判、一眼レフやミラーレスからコンデジやスマホまでセンサーサイズを比較・解説してみる(ざっくり)

画素数とは?メリットデメリットを語る。高画素数カメラ=買いでは無いよという話 – アリカワブログ

 

以上!

 

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↓この写真の学校の教科書なんかを読むと今回説明したことが分かりやすく載っています。結構売れた本なのでオススメかも。