最近はミラーレスカメラが主流になってファインダーを覗いて写真を撮影する機会も減ったかと思いますが、まだまだ一眼レフでファインダーを覗く人も多いはず。
皆さんはファインダーを右目、左目、どちらで覗いていますか?
今回は僕が写真の専門学校やプロの現場で教わったことなどを交えてどちらも目で見るのが正解なのかを書いていきたいと思います。
利き目はどちら?そもそも利き目とは?
一般的な一眼レフユーザーの場合、どちらの目でファインダーを覗くか気にしてない方も多いかと思います。
きっとあなたがファインダーを覗いている目は多くの人が利き目だと思います。
そもそも利き目って何?という人もいるかと思いますが、利き目とは利き手と似たようなものです。
利き目の知り方は、手を伸ばし、指で丸を作って両目で遠くのものを見て、その後手をそのままにして片目ずつ覗いて両目で見たときと同じようになる方が利き目です。
多くの人は利き手と同じ側の目が利き目となっております。
一説によると、右目が利き目の人は全体の75%近いそうです。
一般的にファインダーを覗く目はどちらの目が正解か?
正解というか何というか、見やすい方で覗けばいいのですが、一般的には「右目で覗く」が正解です。
以下に理由を書いていきますね。
カメラが右利き(手)用に作られているのはシャッターボタンの位置を見れば分かると思います。
普通の横位置で撮影する際の左右の違いを画像で見てみましょう!
まずは一般的な右目です。
こちらから見て右、本人の左目はカメラに覆われていませんよね。
そうすることで左目で周りの様子が伺うことが出来ます。
また、カメラの裏側のモニター部分に鼻の脂が付いてしまう悲しい事態も防げます。
次に左目です。
右目がカメラに覆われていますよね。これでは周囲の状態が分からず危ないです。
また、鼻の脂がカメラ裏側に付いてしまいますね。
鼻の脂は冗談だとして(結構深刻ではあるが)、「周囲の状況が分かるかどうか」というのが非常に重要です。
風景撮影を自然の中でしている際やスタジオで静物を撮影している際は問題ないですが、スナップ撮影をしている際や報道やスポーツ撮影においてはファインダーを覗いてない目で周囲を見ることが安全面・シャッターチャンス両面で大事なことです。
これが右目でファインダーを覗くことの理由です。
縦位置の場合は持ち方が分かれるが基本は右目
縦位置の基本はワキを締めることですよね。
プロカメラマンの場合だとバッテリーグリップ(縦位置用のシャッターも付いています)というものを使うのですが、それを使ってワキを締めて縦位置で構えるとやはり右目でファインダーを覗くことになります。
以下参考画像。左目で覗いたら横位置と同じことに。
ただ、一般的なユーザーはグリップを付けることは無いので縦位置に関しては左目になることが多いと思います。シャッターを下側にカメラを持ったら逆に右目で覗いたら左目を覆ってしまいますし。
一般ユーザーも縦位置が多い人はグリップを買っても良いかと思います。
僕はちなみに縦位置でも横位置でも左目で覗きます笑
可能ならば両目使えるように練習する
カメラの練習、といったら構図などのことを言う人が多いですが、持ち方も大事です。
僕は学生時代左目で覗いていたら「右目でも覗けるようにしろ」と指導されたことがあります。
その後、結構右目で覗く練習をしたものの、どうしてもピントが合わない感じがしてずっと左で見てました。そうして僕は報道などの道を諦めました笑
結局両目使える方がいいです。ワキをあえて開かないといけない場面なんかではいつも逆の目で見る必要があったり、いざという時のために両目どちらも練習しましょう。
左目しか使えない僕が困った事例
報道に行けなかったということも書きましたが、他にも困った例を挙げてみますね。
僕は学生時代に競馬場で撮影するアルバイトをしていました。
走っている馬を流し撮りする感じの撮影が多かったんです。
長い望遠レンズを付けて当然グリップも付ける訳です。
そしてそれで流し撮りをするので、先に書いたように左目でしか見れない僕は馬が走ってくるのをファインダーから目を離して目視してからファインダーを覗くんです。
そうすると右目ファインダーの人(ファインダーを覗きながら逆の目で馬を追える)の人と比べるとワンテンポ遅くなるわけです。
それでシャッターチャンスを逃したことは幸いありませんでしたが、やはり右目で覗けると便利なんだろうなぁと思ったお仕事かつ僕には向いてないお仕事でした。笑
おわりに
僕はブログを通して写真に関しては「撮影したいものをどう撮影したいか考えて楽しんで」といつも言っています、特に楽しんでという部分。
普通に街角をスナップする際は本当に楽しんで撮影して頂けたらいいんですが、一歩上のカメラマンになってみたい、と考えている方は両目どちらも使えるよう練習してみた方がいいかもしれません。
かと言って僕みたいに左目しか使えなくてもそれなりに現場でやっていけましたし、そもそも今は多くがミラーレスですし、まぁこれまで通り楽しんでください。こういう話もあるよ、という感じのお話でした。
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